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いじめられたの? 神は、解決の方法が見つかるように、助けてくれます

キリスト教科学さきがけ』2010年04月 1日号より

Christian Science Sentinel August, 17, 2009


ぼくは、去年の9月にシニアスクール(小学校6年生)に入りました。はじめは、新しい学校の決まりや、それぞれの先生に慣れていくことなど、とても面白いけれど大変でした。それに、クラスのみんなと、すぐに仲良くなりたいと思っていました。

3週間くらいたったとき、ぼくに意地悪なことをしたり、言ったりする、男の子が出てきました。毎日、その子は、クラスのみんなは、ぼくのことが嫌いなんだと言ったり、クラスのみんなの前で、そのように言いふらしたりしていました。

はじめは、その子を無視しようとしていたけれど、逆にもっとひどくなって、ぼくもとても頭に来ました。学校に行くのがとても嫌になってしまいました。

ある日の放課後、その子は、ぼくのお母さんや、家族の悪口を言い出して、ぼくは、とても腹が立ちました。オーケストラの練習に行かなければならなかったけれど、そんな気持ちになれなくて、お母さんに電話して迎えにきてもらいました。

家に帰る途中、お母さんと話していて、ぼくはこの子のことを、違った目で見なければいけないことに気づきました。この子もぼくもに支配されていて、「の手の中にいる」のだから、ぼくは、この子がの子のように話したり行動してくれると、期待できるはずでした。

それに、お母さんは、ぼくが、怒ってしまった自分を責めないで、自分を許さなければいけないと言いました。ぼくは、前の学校でみんなに意地悪をする男の子が、周りから嫌われて、誰も彼と遊ばなかったときのことを思い出しました。そこで、ある日、一人でいるその子の所へ行ったら、「何しに来た?」と言ったので、ぼくが、「遊ぼうよ」と答えると、その子は、びっくりしていました。「ぼくは、君を許したよ」と言うと、とても喜んでいました。ぼくも、とても嬉しくなりました。ぼくは、キリスト教科学で学んだことを使って問題が解決できたのでした。

でも、今度は、とても大きな問題のように思われました。

そこで、お母さんとぼくは、の子についてもっと話し合いました。そして、毎日、ぼくが学校で、この男の子がの子を表す良い所を2つ以上見つけるという、作戦を立てました。はじめは、ぼくはその子の髪の毛がきれいだというくらいのことしか、良い所が見つかりませんでした。でも、2日目には、4つも見つかり、次の日は、もっと見つかりました。ぼくは、この子の良い所を見つけてゆくのが楽しくなりました。この子は、詩を書くのがうまいし、サッカーも上手だし、質問に答えるときは慎重にちゃんと考えていました。そして、自分の友だちには、優しく面倒見がいい子でした。一週間たったころ、ぼくはこの男の子がとても違う風に見えてきて、ぼくたちは仲良くなってきました。

それからは、ぼくが物をなくして探していると、その子が真っ先に手伝ってくれたりしました。何度も自分のサッカーチームに入って遊ぶようにと、誘ってくれました。今は、とても仲良しです。それ以来、ぼくは、この子が誰に対しても、意地悪をしているのを、見たことがありません。


『さきがけ』の使命

1903年に、メリー・ベーカー・エディは、『キリスト教科学さきがけ』を創刊しました。その目的は、「真理の普遍的活動と有用性を宣言する」ことでした。ある辞書によると、『さきがけ』定義は「先発の使者」(先触れ、先駆け)ー 後に起こる事が近づいていることを告げるために先立って送られる者、使者」であり、『さきがけ』という名称に重要な意味を与えています。さらにまた、この定義は、私たちの義務を指し示しています。それは私たち一人一人に課せられた義務であって、私たちには、私たちの『さきがけ』がその責務を十分に果たしているか見届ける義務があるのです。この責務はキリストと不可分であって、まず初めに、イエスが、「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」(マルコ 16:15)と述べて、表明したものでした。

Mary Sands Lee (メリー・サンズ・リー)、Christian Science Sentinel, 1956年 7月 7日

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