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「神にはすべてが可能である」

キリスト教科学さきがけ』1970年01月 1日号より


かなり昔のことですが、私は、約2年間の長期にわたり、病を患ったことがありました。キリスト教科学(クリスチャン・サイエンス)を学び実践することで、祈りによる霊的な癒しをそれまでに、数多く経験していたので、その期間中も神に頼り、完全な癒しを期待することは、とても自然なことでした。でも、そのときは、かなり苦闘していました。

そんな、ある日のこと、メリー・ベーカー・エディが、彼女自身、病床に臥し続けた日々から、劇的に癒され自由になった経験について書いてある文章を読みました。「小品集」と呼ばれる本の中には、こう書いてありました:「 霊的な高揚・高まりを経験することが、体を再構築すること、そのものであった」と。

私の健康への回復も、「霊的な高揚・高まり」次第だったのです。つまり、肉体的にどう感じていたか、あるいは、肉体に関する物質的な予測が問題なのではなく、 むしろ、私自身の霊的な進歩、神と共に歩み続けることが、求められていたのです。

実際、そのように気づくことで、何が本当に重要なことなのか、に集中することができました。つまり、自分自身が理解出来る範囲内で、つねに、に頼り、と歩み続けることでした。 体が訴え続ける症状を全く無視できたわけではありませんが、 自分の健康を物質的に考え続け、そのような物質的兆候を、逐次気にすることは、随分減ってきていました。私自身にとって、真に重要になのは、私自身の霊的な高揚・高まりを増すことでした。すなわち、キリスト教科学(クリスチャン・サイエンス)が教えるとおり、そのものが生命であること、また、真理、愛、心、魂、霊、そして原理であるということを、私が直接生き、表現し、体験するということです。特に、愛でした。すなわち、が、ご自身の子供たち一人一人を、どれだけ深く愛しているかを、常に、忘れずにいることです。そしてそのようなご自身の愛情の中に、私自身も、含まれているということ、また、私自身、をどれだけ愛しているかということです。

このような気づきが、実に、大きな助けになりました!私は、長い間感じていなかった心の平安を、深く感じ始めました。心も癒され始め、体も、少しづつ回復し、そして、完全に癒されました。

さまは、あなたのことも、愛しています。そして、どんなに長い間、病気に苦しんでいたにしても、その病は、決して、あなたの一部ではないのです。事実、イエス・キリストはこのことを、はっきりと認識していました。例えばイエスは、12年間も出血に苦しんだ女性を、即座に癒しました。また、38年間ものあいだ、病弱で社会的に機能できなかった男性をも、即座に癒しました。イエスは、生まれたときから盲人であった男性をも癒しました。

このように、にはすべて可能なのです。そして、キリスト教科学をとおして、神について学んでいることを心から愛することで、既にあなたは「霊的な高揚・高み」を経験しているのです。ですから、これからもそうし続けていきましょう!そして、もし、そのような霊的な高揚が、体の再構築、すなわち癒しの経験に現れたとしても、何もくことはありません。なぜなら、そのような経験こそ、もっとも自然なことだからです。

『さきがけ』の使命

1903年に、メリー・ベーカー・エディは、『キリスト教科学さきがけ』を創刊しました。その目的は、「真理の普遍的活動と有用性を宣言する」ことでした。ある辞書によると、『さきがけ』定義は「先発の使者」(先触れ、先駆け)ー 後に起こる事が近づいていることを告げるために先立って送られる者、使者」であり、『さきがけ』という名称に重要な意味を与えています。さらにまた、この定義は、私たちの義務を指し示しています。それは私たち一人一人に課せられた義務であって、私たちには、私たちの『さきがけ』がその責務を十分に果たしているか見届ける義務があるのです。この責務はキリストと不可分であって、まず初めに、イエスが、「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」(マルコ 16:15)と述べて、表明したものでした。

Mary Sands Lee (メリー・サンズ・リー)、Christian Science Sentinel, 1956年 7月 7日

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